Enhanced Life based on Passion and Chance

パーソナルキャリアコーチ石川英明のブログ

パーソナルキャリアコーチ石川英明が、
キャリアの考察を軸に、気の向くままにテーマを選んで思考を深めていくブログです。

自己実現の心理学2 全か無かの法則

category : enhanced life, 社会論・心理学・科学・教養・宗教など

今日も「ヒルガードの心理学」から。

今回読んだのはP32~P83。その中ででてきた「全か無かの法則(P46)」について。

——
ニューロン間のシナプス結合は、その場所で神経細胞が信号の伝達を行うので、とても重要である。(中略)どのようなシナプスの入力に反応する場合も、ニューロンは活動電位が起こるか、起こらないかのいずれかであり、活動電位が起こればいつも同じ大きさである。この原則は、神経活動の『全か無かの法則』と呼ばれる。
———-

ニューロンというのは情報を伝える神経細胞のことです。
活動電位というのは情報そのもの、と考えてよいようです。

僕たちは普段「なめらかな」世界を生きているように感じています。
しかし、面白いことに脳科学などの最先端の知見は、
僕たちは極めてデジタルに生きているということを示唆しています。

コンピュータと同じように、0か1かの二進数を生きているかのようです。

デジタルな世界観というのは何も脳科学に限ったことではなく、
物理学においても電子がとる位置は原子核から”とびとび”であることが
分かっています。(原子核と電子がセットで原子)

時間を哲学的に探求してみると、
時間もまたデジタルであることがわかります。
※詳しくは↓の本を参照。
「時間はどこで生まれるのか」
「時間は実在するか」

僕たち人間は非常に高度で複雑なため、
「なめらかに」生きているように思いますが、
その実、0 or 1の集積で生きているわけです。

もう少し押し進めて言うと、
僕たちは二択の選択の集積を生きているわけです。
「選ぶ」というのは、生命の本質的な機能の一つであるといえます。

どれほど劣悪な環境であっても、
人間には「選ぶ力がある」ということを、
例えば「夜と霧」(V.E.フランクル)は伝えてくれています。

僕たちには、選ぶ能力と、自由と責任があるのですね。
そして、何を選び取るのかということによって、
人生が充実していくかどうかが決まってくるはずなのです。

2008/8/6(水) 1:02


4 Responses to “自己実現の心理学2 全か無かの法則”

  1. なす Says:

    最後の言葉。

    全くの同感です。。。

  2. 石川英明 Says:

    >なすさん

    共感いただけて嬉しいです。

    自分が選んだのだ、という責任の自覚があると、
    より苦しいけど、より楽しい時間が過ごせるんじゃないかなと思ったりしています。

  3. よへい Says:

    自己責任の自覚、ですな。
    同感。

    それにしても脳っておもしろいよね。

    最新の脳研究によると、確かにシナプスの伝達はデジタル的なんだけど、一方で信号を発する一番最初の部分は「ゆらぎ」があるらしく。

    例えば同じ条件でも、人間の決断が変わったりするのは、このゆらぎのせいじゃないかって言われているらしい。(詳しくはよーわからんが)

    まあでも、複雑な脳も、つきつめると「さーて、どっちにしよっかなー」って動いてる回路があるっつーのは、いい加減でロマンがあるな(笑)

    「脳はなにかと言い訳する」(池谷 裕二)←オススメっす。

  4. 石川英明 Says:

    >よへい

    詩人は真理の胸元にあっという間に飛び込み、
    科学者は真理の道を幾千年かけて歩む。(ってどっかに書いてあった)

    その科学者たちが、最近、
    詩人が飛び込んだ真理に近づいてきているように思うんですよねー。

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